法定相続人の範囲
■法定相続人とは
法定相続人とは、亡くなられた方の相続される財産を包括承継することのできる法的な資格を持つ人のことをいいます。
亡くなられた方の意思によって相続人を創造することができないため、法定相続人とされています。
■法定相続人の範囲とは
法定相続人は、以下の2種類に限定されます。
〇血族相続人
血族相続人は3種類存在されるとともに、それぞれの間で順位があり、先の順位にランクされる血族相続人が存在しない場合に初めて、後の順位の血族相続人が相続人となります。
具体的には、第一順位の相続人が、亡くなった方の子であると定められています。
そして、第二順位の相続人が、亡くなった方の直系尊属(父母)であると定められています。
最後に、第三順位の相続人が、亡くなった方の兄弟姉妹であると定められています。
〇配偶者相続人
血族相続人とは別に、亡くなった方の配偶者が法定相続人となります。
そして、どの順位の血族相続人が存在したとしても、配偶者は常に相続人として財産を相続する権利を有します。
遺産を相続する場合には、血族相続人と配偶者相続人が共同相続を行う場合があります。
注意点として、養子であっても、戸籍上、子と認定されるため、相続人となりえます。
また、亡くなった方の孫は法定相続人とならないうえ、亡くなった方が独身であった場合には配偶者相続人は存在しません。
血族相続人や配偶者相続人はどちらも、相続が開始されるまでは、現状のままで相続が開始された場合には相続の権利があるという意味で推定相続人とされます。
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弁護士紹介
昭和25年12月5日生まれ。慶應大学法学部を卒業。第二東京弁護士会に所属。弁護士として、30年以上のキャリアを持つベテランの弁護士です。
市民生活の法律問題全般や企業法務を幅広く扱っています。
また、社会問題への参画として日弁連裁判員本部委員を努めるなど、裁判員制度の推進・改善を目指す活動にも貢献。市民の皆様が裁判員として効率的に仕事ができるよう、有志で裁判員経験者との交流団体である裁判員経験者ネットワークを設立し、共同代表世話人として2ヶ月に一度、交流会を開催するなど、積極的な活動を続けています。
裁判員経験者ネットワーク https://saibanin-keiken.net/
弁護士 牧野 茂
- 所属団体
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- 第二東京弁護士会(17922)
- 第二東京弁護士会裁判員センター
- 日弁連刑事弁護センター幹事
- 著書
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- 裁判員裁判のいま(成文堂)
- 取調べの録画ビデオ~その撮り方と証拠化~(成文堂)
- 「民事陪審は実現できる」(二弁フロンティア2020年1月2月論考)
- 裁判員制度の10年(日本評論社)
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