裁判員制度とは
裁判員制度とは、国民が裁判官とともに刑事裁判に参加し、被告人が有罪であるか否か、有罪であるとしてどのような刑罰を課すかを判断するものです。殺人事件や放火事件など、国民の関心が高い重大犯罪について制度の対象となっています。
裁判員は毎年くじ引きで選出されます。まず、翌年の裁判員候補者となる人をくじで選び、その者の名前を裁判員候補名簿に記し、名簿に記載された候補者にその旨を通知します。その後裁判員制度の対象となる事件ごとに、先ほどくじで選出された人の中からさらにくじでその事件の裁判員候補者を選びます。そこで選ばれた後は実際に裁判所に行き、裁判長と面談し、最終的にはまたくじによって裁判員を決定します。
裁判員は選挙権を有する者であれば、原則として誰でもなることができますが、さまざまな欠格事由や就職禁止事由、不適格事由に該当する場合には、裁判員にはなれません。たとえば、心身の故障により裁判員の職務の遂行に著しい支障のある場合は欠格事由、弁護士などの司法関係者である場合は就職禁止事由、審理する事件の被告人又は被害者本人、その親族、同居人等に当たる場合は不適格事由に該当します。
候補者ないし裁判員に選出された場合は、原則として辞退することはできません。もっとも、辞退事由に当たる場合は、辞退が可能です。たとえば、70歳以上の高齢者、学生、重い病気やけがを患っている人などがこれに当たります。また、仕事が忙しいなどの理由で辞退することは基本的にできません。その際、自身がその仕事を行わなければ事業に著しい損害が生じる場合や、裁判員になることで自身や周囲の人々に経済上の重大な不利益が生じる場合に該当するなどやむを得ない場合にのみ辞退が認められます。
裁判員に選ばれた場合、慣れないことで不安に感じることもあると思いますが、積極的に参加してみてください。
フェアネス法律事務所の弁護士牧野茂は、裁判員制度を推進・改善するため、裁判員経験者との交流団体を設立し、交流会の開催をしています。裁判員制度について、興味を持っていただけたら幸いです。なにかご相談がありましたら、ぜひご連絡ください。
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弁護士紹介
昭和25年12月5日生まれ。慶應大学法学部を卒業。第二東京弁護士会に所属。弁護士として、30年以上のキャリアを持つベテランの弁護士です。
市民生活の法律問題全般や企業法務を幅広く扱っています。
また、社会問題への参画として日弁連裁判員本部委員を努めるなど、裁判員制度の推進・改善を目指す活動にも貢献。市民の皆様が裁判員として効率的に仕事ができるよう、有志で裁判員経験者との交流団体である裁判員経験者ネットワークを設立し、共同代表世話人として2ヶ月に一度、交流会を開催するなど、積極的な活動を続けています。
裁判員経験者ネットワーク https://saibanin-keiken.net/
弁護士 牧野 茂
- 所属団体
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- 第二東京弁護士会(17922)
- 第二東京弁護士会裁判員センター
- 日弁連刑事弁護センター幹事
- 著書
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- 裁判員裁判のいま(成文堂)
- 取調べの録画ビデオ~その撮り方と証拠化~(成文堂)
- 「民事陪審は実現できる」(二弁フロンティア2020年1月2月論考)
- 裁判員制度の10年(日本評論社)
事務所概要
名称 | フェアネス法律事務所 弁護士 牧野 茂 |
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所在地 | 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル10階 |
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