相続に関する基礎知識や事例
親や配偶者が死亡した場合に被相続人の財産(遺産)を譲り受ける(承継する)ことを相続するといいます。相続には民法で決められた流れや手続きが定められています。大きく分けると、基本的な相続の知識として、2つ紹介します。
①いつ相続が始まるのか
現在我が国の民法の下では相続は被相続人の死亡によって始まります(民法882条)。被相続人の死亡によって相続人が発生します。
②誰が相続人になることができるのか
被相続人の遺産を承継する相続人になり得る人は、民法で定められているものとして、被相続人の子(民法887条1項。子が死亡している場合は子の子供=孫が相続権を持ちます)、被相続人の直系尊属(父母など)と兄弟姉妹(民法889条1項)、そして配偶者です(民法890条)。これらを法定相続人といいますが、遺言がない場合は遺産相続は法定相続分に従った順位・割合で行われることになります(民法900条、901条)。遺言が残されている場合は、共同相続人が遺言に定められた相続分を相続することができます(民法902条1項)。もっとも、遺留分によって兄弟姉妹以外の法定相続人は一定の財産を相続することができます(民法1042条1項)。なお、この遺留分を求める請求(遺留分侵害請求)の期限は相続の開始だったり遺留分を侵害する遺贈がなされたことを知ったときから1年に制限されており、1年経つと時効により消滅します(民法1042条)。
相続については、相続人間の利害もあいまってドロドロしたものになることもしばしばあります。例えば遺言が2つ出てきたりしてどちらが効力のある遺言かわからない場合などです。しかし、弁護士が公正・円満な遺産相続をお手伝いいたします。また、相続による不動産名義人の変更など、複雑な手続きも行います。
フェアネス法律事務所は、東京都千代田区霞が関を中心として東京23区や藤沢市などで広く活動しております。
相続でお困りの際は、フェアネス法律事務所までお気軽にお問い合わせください。
ご依頼者様にとって最適な解決方法をご提案させていただきます。
-
遺産分割協議で相続人が行...
相続人の中に行方不明者がいる場合、相続手続きを進めることが難しくなります。行方不明者にも法律で定められた相続権があるため、状況に応じて不在者財産管理人の選任や失踪宣告の申立てなど、適切な対応が必要です。本記事では、行方不 […]
-
遺言書における3つの種類...
一般で作成される遺言書には、3つの種類があります。遺言書を円滑な相続手続きに役立てるためには、各種類の違いを理解したうえで、自分が重視するポイントや、作成・保管状況に合うものを選ぶことが大切です。今回は、遺言書における3 […]
-
寄与分と特別受益とは?そ...
相続における寄与分と特別受益は、相続人間の公平な財産分配を実現するための重要な制度です。相続人それぞれの被相続人への貢献度や、生前に受けた財産を適切に評価することで、納得のいく相続が可能となります。本記事では、寄与分と特 […]
-
相続トラブルを弁護士に依...
遺産相続では、相続人同士の話し合いがうまくいかずトラブルに発展するケースが少なくありません。相続問題を円滑に解決するためには、弁護士をはじめとする専門家への相談が効果的です。本記事では、弁護士に早めに相談するメリットと、 […]
-
遺言書に遺産分割協議の制...
相続における遺産分与は、法定相続分の規定がありますが、遺言書の記載事項が最優先されます。ただし、相続人が話し合いで合意すれば、別の分配方法も選ぶこともできます。 遺産の配分に際しては、遺言書での指示や相続人による話し合い […]
-
法定相続分で遺産を分ける...
相続手続きで重要となる考えに、法定相続分と遺産分割協議書があります。遺産分割の際には、法定相続分で分けるか、遺産分割協議で分けるのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。本記事では、法定相続分と遺産分割協議による遺産分割の […]
-
受遺者とは何?相続の際に...
遺言書によって財産を受け取る権利を持つのが「受遺者」です。遺産を受け取るひとは「特定受遺者」または「包括受遺者」のいずれかに分類されます。両者の間では、遺産に関する法的な権利や責任の範囲が大きく違うので注意しましょう。本 […]
当事務所が提供する基礎知識
-
相続人の調査方法
■相続人の調査とは相続人の調査とは、相続が開始された際に、相続人が誰であるかを特定する調査のことをいいます。こうした調査が必要となるのは、相続をする際遺産分割協議を行うことが原因です。遺産の相続の仕方を話し合う遺産分割協 […]
-
企業法務を弁護士に依...
「定期的に社内でコンプライアンスの研修を行いたいと考えているが、研修を指導できる人員がおらず困っている。」「民法改正に伴って取引に利用している契約書の改定を行いたいと考えているが、どの部分を変えればよいか分からず停滞して […]
-
父親が親権を勝ち取る...
離婚の際に親権争いとなった場合、全体の9割が、母親が親権を得ています。それでは、父親が親権を取るにはどうしたらよいのでしょうか。 親権者としてふさわしいかどうかという「親権者の適格性」は、子どもの利益にかなうか […]
-
損害賠償として請求で...
事故によるケガや契約違反によって損害を被った際には損害賠償を請求できますが、具体的に請求できるものを把握している方は多くありません。この記事では、損害賠償として請求できるものや種類、計算方法について解説します。損害賠償の […]
-
不動産売買契約はキャ...
不動産売買契約のキャンセルは、さまざまな状況で認められています。手付金の放棄による解除から、契約不適合による解除まで、複数の選択肢があります。本記事では、契約のキャンセルの可否や、キャンセルが可能となる具体的なケースなど […]
-
浮気・不倫の慰謝料請...
浮気・不倫の慰謝料は、一定期間を経過すると請求できる権利が消滅してしまいます。これを、消滅時効といい、浮気や不倫の相手や、配偶者からの慰謝料の支払いを受けることが難しくなってしまいます。 慰謝料請求の消滅時効は […]
よく検索されるキーワード
弁護士紹介
昭和25年12月5日生まれ。慶應大学法学部を卒業。第二東京弁護士会に所属。弁護士として、30年以上のキャリアを持つベテランの弁護士です。
市民生活の法律問題全般や企業法務を幅広く扱っています。
また、社会問題への参画として日弁連裁判員本部委員を努めるなど、裁判員制度の推進・改善を目指す活動にも貢献。市民の皆様が裁判員として効率的に仕事ができるよう、有志で裁判員経験者との交流団体である裁判員経験者ネットワークを設立し、共同代表世話人として2ヶ月に一度、交流会を開催するなど、積極的な活動を続けています。
裁判員経験者ネットワーク https://saibanin-keiken.net/
弁護士 牧野 茂
- 所属団体
-
- 第二東京弁護士会(17922)
- 第二東京弁護士会裁判員センター
- 日弁連刑事弁護センター幹事
- 著書
-
- 裁判員裁判のいま(成文堂)
- 取調べの録画ビデオ~その撮り方と証拠化~(成文堂)
- 「民事陪審は実現できる」(二弁フロンティア2020年1月2月論考)
- 裁判員制度の10年(日本評論社)
事務所概要
名称 | フェアネス法律事務所 弁護士 牧野 茂 |
---|---|
所在地 | 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル10階 |
電話番号 / FAX番号 | TEL:03-3500-5330 / FAX:03-3500-5331 |
対応時間 | 平日:9:00~18:00 ※時間外も対応しております(要予約) |
定休日 | 土・日・祝日 ※対応しております(要予約) |
アクセス |
地下鉄銀座線虎ノ門駅下車(7番出口より徒歩1分) 丸ノ内線・日比谷線・千代田線 霞が関駅下車 A12出口より 徒歩3分 |