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父親が親権を勝ち取る条件とは

離婚の際に親権争いとなった場合、全体の9割が、母親が親権を得ています。

それでは、父親が親権を取るにはどうしたらよいのでしょうか。

 

親権者としてふさわしいかどうかという「親権者の適格性」は、子どもの利益にかなうかどうかで判断されます。

これを判断する際は、親権者の生活や経済状況は非常に重要になります。
すなわち、子どもに寄り添った生活ができるか、経済的に子どもの養育環境が整っているかを問われます。ただし、経済的な問題は養育費で解決することができるため、経済的な状況よりも、子どもと過ごす時間があるかどうかなど、子どもとの関わりが重視される傾向にあります。

 

この判断に併せて、親権者が身も心も健康であるかどうかも重要な点になります。
子育てには体力が必要ですし、経済的な安定のために就労するにあたっても健康でいることが重要です。
母親が精神疾患や病気を患っている場合、父親が親権を取りやすいといえます。

 

また、子どもの世話をこれまでにやってきたかどうかという、養育実績の有無、程度も考慮されます。

親権を決定する際、子どもがある程度以上の年齢であれば、子どもの意見も尊重されます。

そこで母親が選ばれると、父親が親権を取ることが難しい場合が少なくありません。

 

フェアネス法律事務所は、東京都千代田区霞が関を中心に、東京23区や藤沢市などにおいて、皆さまからのご相談を承っております。
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弁護士紹介

昭和25年12月5日生まれ。慶應大学法学部を卒業。第二東京弁護士会に所属。弁護士として、30年以上のキャリアを持つベテランの弁護士です。


市民生活の法律問題全般や企業法務を幅広く扱っています。

また、社会問題への参画として日弁連裁判員本部委員を努めるなど、裁判員制度の推進・改善を目指す活動にも貢献。市民の皆様が裁判員として効率的に仕事ができるよう、有志で裁判員経験者との交流団体である裁判員経験者ネットワークを設立し、共同代表世話人として2ヶ月に一度、交流会を開催するなど、積極的な活動を続けています。


裁判員経験者ネットワーク https://saibanin-keiken.net/


弁護士 牧野 茂

所属団体
  • 第二東京弁護士会(17922)
  • 第二東京弁護士会裁判員センター
  • 日弁連刑事弁護センター幹事 
著書
  • 裁判員裁判のいま(成文堂)
  • 取調べの録画ビデオ~その撮り方と証拠化~(成文堂)
  • 「民事陪審は実現できる」(二弁フロンティア2020年1月2月論考)
  • 裁判員制度の10年(日本評論社)

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